肺気腫症状の漢方薬
肺気腫症状は根治が出来ない病気と言われていますが、実際、現代医学では破壊された肺胞を元通りにする方法は見つかっておらず、自然回復も見込めないため、事実上は不治の病だと言えますが、症状を改善することは出来るため、様々な方法で症状の出方を最小限にするような治療が行われていますし、出来るだけ負担にならないように、副作用のない治療について考えた場合、漢方薬での治療という選択もあります。
漢方は東洋医学に端を発する医学で、現在では西洋医学でも高く評価され、欧米では正式な医薬品として扱われていますし、陰陽、医食同源を軸に考えられる東洋の思想から作られる医薬品になりますので、西洋の薬物のような人工的な材料は使われておらず、副作用などの心配もほとんどないとされ安心出来る治療法であると言われます。
一般的に漢方薬は体質改善のために使う事があるように、長期の服用でその効果が見えて来るものですので重度の肺気腫の場合には、長期的な漢方の治療よりも外科的治療の方が効果的な場合が多くなります。
中度程度までの肺気腫の場合には、漢方を利用することで症状の大幅な改善が見込まれることがありますが、肺気腫に効果がある漢方で最も有名なのが橘皮枳実生姜湯（きっぴきじつしょうきょうとう）になりますが、これは枳実と言われる植物を使って処方される漢方で、初期症状の肺気腫であれば、全く気にならない程度にまで回復するという体験談もあるほどに効果が高いようです。
早い方で2週間程度から効果を実感することが出来るようになるそうですので、肺気腫に悩んでいる場合、心配だと言う方は試してみてもいいかもしれませんが、肺気腫の原因として濃厚だと言われているタバコを止めることが大前提となっていますので、まずは禁煙から始める必要がありますし、いくら漢方が効果的と言われていても、原因であるタバコが止められなければ効果は得られません。