肺気腫症状の原因と治療

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肺気腫の手術

肺気腫症状は一度でも発症しますと根治することのない疾患と言われていますのは、、破壊された肺胞が再生することがないため、内科的治療では呼吸の状態を安定させ、酸素吸入などを行う事で、いうなれば現状維持を目指す治療をするため、事実上の肺気腫の根治はないと言われているためです。

 

肺気腫症状の外科的治療もありますが、外科治療の場合には内科的治療を行った上で改善が全く見られない場合にのみ行われる方法で、肺気腫の外科的治療として一般的に知られているのは、生体肺移植になります。

 

生体肺移植には様々なデメリットがあって、まずドナーがいなくてはなりませんが、タイミングよくドナーが見つかることはなかなかありませんし、生体肺移植を行う施設が国内に少ないことや、移植したとしても拒絶反応が起こってしまえば、移植が失敗となってしまうのです。

 

最近では「肺減量療法」という手術を行うことが多くなっていますが、手術によって、肥大してしまった肺を胸郭の中に戻してやることで、横隔膜の運動を邪魔しないようにする方法で、肺減量療法の手術は完治を目指すものではなく、呼吸をしやすくするために行われるものです。

 

肺減量療法の手術は、全身麻酔による手術になりますが、使われる術式は胸腔鏡を使って行われる場合がほとんどで、切開することで呼吸筋を傷つけますと回復に時間がかかるため、患者に最も負担の少ない方法での手術が選択されます。

 

手術を希望する場合の入院期間は、病院によって異なってきますが約4ヶ月となりますが、4ヶ月の間に術前の2週間前には検査入院をし呼吸機能や心機能など様々な検査を行い、その後、手術の適応となれば手術のリスクなどについて説明を受け、手術を行い、リハビリを通して退院と言う形になります。

 

肺減量療法の手術の場合、両方の肺を手術する場合と片側の肺だけを手術する場合の二通りがありますが、片側だけの場合ではおよそ4割程度、両方の肺ではおよそ8割程度の方が息苦しさがなくなったなど、肺気腫の症状改善が見られるとされています。

 

肺減量療法は、肺気腫の内科的治療を行いながらも改善の見られない患者にのみ適用される方法ですので、ある程度は患者の意思も考慮されますが、ほとんどの場合は肺気腫の重症患者にのみ行われる手術であると言うことは間違いありません。

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