肺気腫呼吸療法
肺気腫症状の患者で症状の自覚がない場合が非常に多く存在している可能性があるのですが、息切れや咳、痰が多くなり、年齢を感じているという中高年は多いですが、その中には相当数の肺気腫患者がいるとされています。
肺気腫は今現在の医学では根治させることの出来ない病気とされており、発症すれば、生涯、肺気腫症状と一生涯付き合っていくことになる病気で、軽度のものであれば、軽い運動での息切れ、咳、痰などとなりますが、重度の肺気腫の場合、呼吸困難がひどくなり自立的呼吸すら難しい状態となることも少なくはありませんし、酸素吸入器などを使い、外部から強制的に酸素を送る必要があり、日常生活にも少なからず影響を与えるようになります。
重度の肺気腫となる前に対症療法などで症状の緩和などを行う事で、肺気腫の症状改善を行う事が出来ますが、大前提となるのが禁煙で、確固たる原因は不明とされている肺気腫ですが、肺気腫患者の8割が喫煙者であると言う事実もあるように、肺気腫と喫煙は無関係であるとは言いがたいもののため、肺気腫の対症療法である呼吸療法を行うためには、まずは禁煙から始める必要があります。
禁煙を行い、肺胞の破壊を食い止めたところで、呼吸療法が始まりますが、肺気腫の症状にもよりますが、毎日の軽い運動などが主だった治療となります。
多少の運動でも息切れが起きてしまうものですから、ランニングなどではなく、15分〜30分程度のウォーキングでの運動がメインとなりますし、場合によっては、プールなどで水中歩行を行う事もあり、医師との相談の上で決定されます。
運動を行う事で呼吸を行う際に必要な呼吸筋を鍛えることが出来、一度に吸入する酸素量を増やす事が出来るようになりますが、破壊された肺胞は再生することはありませんので、足りない酸素を多く取り込むことで肺気腫の症状を軽くする対症療法として呼吸療法は行われています。
肺気腫の最大の症状である呼吸困難をいかに軽減するかが、呼吸療法において優先される課題となります。