肺気腫症状の診断
肺気腫症状は喫煙をしている人の中には、ひょっとしたら自分が発症するのではないかと考えている方もいると思いますが、病院へ行って、診察を受けたくても受診する時間のない人もいるかもしれません。
病院で早めの診察を受ければ、肺気腫の初期症状という診断を受けることも出来るでしょうが、咳や痰が出るなどの症状だけの場合には、肺気腫と診断されることは難しくなります。
肺気腫症状は、肺気腫と知らなければ風邪の初期症状ではないかと思えてしまうほどに分かりにくい症状のため、原因が分からずに咳が出る、痰が出るといった初期症状を伝えるだけでは風邪と診断されるか、自律神経の乱れ、ストレスによるものと言った診断をされる可能性もあります。
仮に肺気腫症状が進行してしまっていても、息切れがしやすくなると言う症状のため、年齢による体力の低下ではないかと自己判断して放置してしまう場合も多くあります。
病院で診察を受ける場合、内科を受診する方が多いかもしれませんが、肺気腫の診断の場合には呼吸器科での受診を強くおすすめしますのは、、内科の場合は風邪などの診断になる可能性が高いですから、しっかりと呼吸器科で受診して、診断してをしてもらうことをおすすめします。
肺気腫の診断は、本来なら肺組織を採取して、病理的なレベルで肺気腫であるかどうかの診断を下しますが、健常な肺胞と肺気腫の肺胞は明らかに違いますので、どれほどに肺胞が破壊されているのかなどを基準にして診断されます。
肺組織の採取は全身麻酔が必要なこともあり、患者には非常に大きな負担となってしまいますので、胸部XP写真とCT写真、呼吸機能や血液検査などから総合的に判断するのが一般的となっています。
呼吸器科であれば、咳や痰、息切れなどの症状は肺気腫の症状として周知されていますので、症状を伝えるだけで肺気腫の検査を受けることが出来ます。
肺気腫と診断された場合は、禁煙を開始し、呼吸器拡張剤などの薬物で呼吸状態を良くしていく治療から始まりますが、急に禁煙を言い渡されるのは辛いので、自分で肺気腫かもしれないと言う段階で禁煙をしておくのがベターです。