肺気腫症状の予防
肺気腫症状を患ってしまいますと、一度かかると二度と治ることのない病気といわれていますので、一生付き合っていかなければならない病気ですから、予防に努めて、肺気腫にならないようにしていかなければいけません。
肺気腫と言いますのは呼吸器系の病気の一つで、タバコや有害ガスなどが原因であると言われていますが、他にも様々な原因が考えられていますが、肺気腫患者の8割が喫煙者であると言う報告もあるように、肺気腫とタバコの関係は無視できません。
タバコや排気ガスなどを吸う事で、肺組織が破壊され、肺胞と言われる組織が大きく広がり破壊されてしまいますが、肺胞はスポンジ状の組織で、酸素を取り込むために重要な役割りを果たしています。
肺胞は一度破壊されてしまいますと、二度と再生する事がない機関ですから、肺気腫は一度発症すると根治が出来ませんし、外科的治療で症状を改善することは可能ですが、手術自体も重度の肺気腫患者にのみ行われる治療法となりますので、一般的には内科的治療と並行して運動などを通し呼吸量を上げていくなどし、向き合っていくしか方法がありません。
肺気腫の原因はタバコが大きく関係しているのですから、予防のためには禁煙が最も近道であると言えますし、喫煙者の全てが肺気腫になるわけではなく、体質や喫煙の長さ、吸った本数などによっても大きく変わります。
未だ肺気腫を発症していない場合であっても、喫煙を続けていれば肺気腫になる可能性は大いにありますし、受動喫煙で家族や同僚など近しい方にも肺気腫の危険性が高まりますので、自分や家族を肺気腫から守るためには禁煙を行うのがベストといえます。
あるデータによりますと、日本人の40歳以上の肺気腫の患者数は530万人と推定されていますが、肺気腫で病院を受診した人数は22万人と大きな差があることが分かりましたが、肺気腫の推定患者数と受診者数の違いは、肺気腫であることに気づいていないか、あるいは風邪などと誤診をされている可能性を示唆しています。
肺気腫は、早期に発見して治療にあたった方が症状の進行を止めることができますので、喫煙者は定期的に呼吸器科を受診することをおすすめしますのは、結果的に肺気腫の予防へとつながるからです。